無理なく働くために|会社員として強くなれない私が考えたこと

働き方

無理なく働くことは、簡単そうに見えて難しいです。会社員である以上、評価や人間関係は避けられません。それでも私は、無理を重ねる働き方をやめました。この記事では、その考えに至った実体験を書きます。

このブログを見られている皆様のように、働き方について検索している人の中には、普通に働くことがつらい人もいます。週五日勤務を、定年まで続けられるか不安な人もいます。私も、会社員として強くなれないと感じてきました。ただ、強くなる以外にも働き続ける方法はあります。

無理なく働くことを考えた27歳の出来事

私の考え方が変わったのは、27歳頃のことです。以前勤めていた職場で、技術系の仕事をしていました。そこには、私の教育担当だった先輩がいました。その先輩は、毎月百時間以上も残業していました

強いストレスで激太りし、血尿まで出ていました。私生活の大半を、会社へ差し出していたと思います。仕事だけでなく、人付き合いにも無理をしていました。嫌な上司でも、出世に必要なら愛想よく接していました

ある日、先輩は私に印象的な話をしました。出世に必要なら、同棲相手でも捨てられるというのです。私は、その言葉を今でも覚えています。そんな人生だけは、絶対に歩みたくないと思いました

先輩の生き方を否定したいわけではありません。会社で上を目指すための覚悟だったのだと思います。ただ、私の性格では同じことはできません。自分には選べない人生を、早い時期に見たのです

私が考える「会社員として強い人」

仕事が速い人だけを、強いとは考えていません。専門知識が豊富な人だけでもありません。私が会社員として強いと感じるのは、別のタイプです。認められるためなら、相手に合わせ続けられる人です

自分に利益のある人へ、器用にゴマをすれます。嫌な相手にも、必要なら笑顔で近づけます。一方で、私の承認欲求はそこまで強くありません。利益のためだけに人間関係を作ることも苦手です

以前は、そんな自分を直そうとしていました。会社に合わせられないのは、努力不足だと思ったからです。しかし、性格をねじ曲げるほどの価値が本当にあるのでしょうか。今は、自分を変えるより働き方を変えています

無理を続けて生活に起きた変化

若い頃は、周囲に合わせようとしていました。納得できない指示でも、そのまま受け入れました。気が進まなくても、愛想よく振る舞いました。忙しくても、平気なふりをしていました

会社の飲み会にも、断らず参加していました。担当外の責任まで、自分で抱えることもありました。弱音を吐けば、評価が下がると思っていたからです。しかし、無理には必ず生活上の代償がありました

帰宅しても、家族と話す気力が残りません。休日も仕事のことが頭から離れませんでした。家族への言葉が、必要以上にきつくなりました。趣味を楽しむ余裕まで失っていました

何を考えても、悪い方向へ結論を出します。視野も狭くなり、別の選択肢が見えません。当時は、働くとはそういうものだと思っていました。実際には、生活全体が仕事に侵食されていました

心身の状態が気になる場合は、無理に耐える必要はありません。厚生労働省の「こころの耳」では、働く人向けの情報や相談窓口を確認できます。自分だけで抱え込まないことも大切です

無理なく働くために、やめたこと

現在は、やらないことを意識して決めています。夜間や土日の対応は、なるべく引き受けません。最初から炎上が見える案件にも近づきません。気の進まない飲み会にも参加しません

部下の問題まで、何でも背負わないようにしています。本人にやる気がない場合は、一定の距離を取ります。すぐ辞めそうな人へ、過度な指導もしません。本人以上に私が頑張ることはやめました

本人が成長したいなら、必要な支援はします。ただし、他人の人生まで背負うことはできません。無理を減らすには、仕事の境界線が必要です。境界線がなければ、空いた所へ仕事が流れ込みます。

炎上案件との距離の取り方は、「会社員の生存戦略」でも書いています。今回の記事では、断った後の生活まで掘り下げます

未経験の仕事をメールで断った実例

最近、未経験分野の請負案件を依頼されました。顧客向けの仕様書を、一か月で作る内容でした。その後の作業も、一人で進める前提でした。十分なフォロー体制も用意されていませんでした

対象は、原子力分野の高度な解析案件です。現象理解だけでも、広い専門知識が必要でした。複数コードの適用範囲も整理する必要があります。試験選定やコード間比較まで含まれていました。

私には、関連する解析経験が一部あります。ただし、今回の内容とは対象現象が異なります。別案件も重なり、平日だけでは終わりません。引き受ければ、土日対応が前提になりそうでした

そこで、担当から外してほしいとメールしました。最初に、確認した資料と論点を整理しました。次に、必要な技術範囲と経験との差を書きました。工数、品質、既存案件への影響も説明しました

単に「やりたくない」とは書いていません。契約前に、担当体制を変える方が安全だと提案しました。成果物品質と顧客対応のリスクとして伝えたのです。最後は、担当から外してほしいと明確に書きました

文章は、ChatGPTにも相談して整えました。断る判断そのものを任せたわけではありません。感情を抑え、相手が判断しやすい形にしたのです。結果として、相手は了承してくれました

この経験から、断れば必ず揉めるとは限らないと分かりました。準備せずに拒否すれば、反発されるかもしれません。一方で、事実とリスクを示せば話は変わります。断ることも、品質を守る仕事の一部です

無理をしないことは、無責任ではない

私は、仕事を適当に済ませたいわけではありません。約束した期限は、できる限り守ります。顧客へ迷惑をかけないことも重視します。自分の担当範囲は、最後まで終わらせます

必要な報告や連絡も、省略しません。忙しくても、成果物の品質は落としません。一方で、他人の仕事までは背負いません。契約外の作業も、当然とは考えません

予算と人件費に見合う作業量も意識します。少ない予算で無限に働けば、会社にも悪影響です。無理をしないとは、責任を放棄することではありません。担当範囲と品質を守り、過剰な犠牲を減らすことです

会社に居づらくならない最低限は、今も守っています。その上で、評価のための過剰労働は断っています。全部を投げ出すのではなく、守る範囲を決めています。この区別がなければ、無理なく働くことは続きません。

評価が下がる不安は半年ほどで薄れた

最初から、平気だったわけではありません。周囲が頑張ると、焦りや劣等感も出ました。自分だけ逃げているように感じたこともあります。それでも、半年ほど続けると感情は薄れました

人間は、新しい生活や立場にも慣れていきます。私は、自分なりに十分な無理をしてきました。その結果、無理する働き方が向かないと分かりました。努力不足だけが原因だとは、もう思っていません

劣等感が出ても、今はこう考えています。「私には無理なのだから、仕方がない」と。自尊心は、仕事以外でも満たせます。会社の評価だけで、自分の価値は決まりません

無理をしても年収は思うほど増えなかった

以前は、頑張れば収入も増えると思っていました。実際には、無理に比例して年収は伸びませんでした。責任だけ増え、生活が苦しくなる場合もあります。無理をしない方が、結果的に損失を抑えられます

体調を崩せば、仕事を続けられません。家族関係が悪くなれば、生活の満足度も落ちます。趣味を失えば、休日まで仕事に支配されます。昇進や収入だけでは埋められない損失があります

長時間労働と生活の両立については、厚生労働省のワーク・ライフ・バランス情報も参考になります。働く時間だけでなく、生活全体を見る視点が必要です

家計の余白が、断る勇気を支えた

無理を減らすには、会社の評価を恐れない勇気が要ります。ただ、気持ちだけで強くなるのは難しいです。私の場合は、家計の余白が支えになりました。当面の生活に困らない感覚が、恐怖を弱めました。

お金があれば、何でも解決するわけではありません。それでも、選択肢を増やす力はあります。気の弱い人でも、無理な仕事を断りやすくなります。これは、私自身の生活実感として感じたことです。

特定の金融商品を勧めたいわけではありません。収入を増やすことだけが余白でもありません。固定費を下げ、必要な生活費を小さくする方法もあります。目的は、会社に逆らうことではなく依存を減らすことです

家計と会社への依存の関係は、「家計管理で会社の人間関係を軽くする」で詳しく書いています。固定費を減らした実体験は、「固定費削減は最強の副業」にもまとめています。

空いた時間をどう使うかも大切だった

仕事を減らすだけでは、生活は充実しません。空いた時間で何をしたいかも重要です。私は、家族と過ごす時間に使っています。ブログを書き、副業の準備も進めています

動画を見たり、実家へ帰省したりもします。たまには、自宅でテレビゲームも楽しみます。空いた時間を持て余した時期はありません。やりたいことは、仕事以外にも多くあります

会社の評価を追わなくても、生活は退屈しません。むしろ、自分の時間が戻った感覚があります。無理を減らした先に楽しみがあるから続けられます。我慢を減らすだけでは、長続きしなかったと思います。

私にとって無理なく働けた日

理想の一日は、仕事量が少ない日ではありません。職場のことで、一度もイライラしなかった日です。難しい仕事があっても、納得して進められます。人間関係で無理をしなければ、疲れ方も違います。

帰宅後に、家族と普通に話せます。休日に、仕事を思い出さずに済みます。仕事がゼロでなくても、生活は守れます。それが、私にとって無理なく働けた日です。

無理なく働くために必要だったこと

普通に働くことが無理だと感じる人もいます。週五日勤務を、ずっと続ける不安もあります。無理せず働きたいと思うのは、甘えではありません。自分に合わない競争から距離を取る選択です。

会社員として強くなる必要はありません。強くなれない自分を責める必要もありません。ただし、何も準備せずに断るのは難しいです。まず、生活の余白を少しずつ作ることです

次に、守る仕事と断る仕事を分けます。そのうえで、空いた時間の楽しみも用意します。私の場合、それで仕事への恐怖が減りました。無理なく働くとは、力の使い方を変えることです

会社の評価が低くても、生活は続いていきます。仕事以外にも、家族や趣味や自分の時間があります。自分が納得できる毎日を守る方が大切です。私は、強くなれない自分のまま働いていきます。

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