炎上案件を断れない会社員へ|心を壊す前に私が始めた3つの準備

働き方

炎上案件を断れない頃の私は、

「自分がやるしかない」と考えていました。

上司から必要とされると、悪い気はしませんでした。

難しい仕事を任されることは、

評価されている証拠だとも思っていました。

しかし、実際には違いました。

承認欲求と責任感を利用され、無理な仕事を抱えていたというのが、今の率直な実感です。

その結果、夜間や休日まで働きました。

食事や家族との時間も犠牲になりました。

最後には、過呼吸や手足のしびれが起きました。

病院を受診するほど、体調も悪化しました。

必要だったのは、強い性格になることではありません。

炎上案件を断っても生活が破綻しない準備でした。

この記事では、私が経験した炎上案件を振り返ります。

そのうえで、実際に始めた3つの準備を紹介します。

炎上案件を断れない以前に、案件自体に問題があった

炎上案件は、本人の能力不足だけで起きません。

私が経験した案件には、共通する問題がありました。

一部の人だけに仕事が集中した

ある案件では、残業や休日対応が必要でした。

通常の勤務時間だけでは、納期に間に合いません。

ところが、同じチームの一部は定時で帰りました。

残った仕事は、責任を感じる人に集まります。

私が仕事の進め方を注意すると、

パワハラだと大騒ぎされました。

結果として、強く言えない人が仕事を抱えました。

責任を持つ人ほど損をするチームになっていたのです。

個人の努力だけでは、立て直せない状態でした。

顧客から必要な情報が来なかった

別の案件では、顧客から情報が届きませんでした。

資料がなければ、作業を進められません。

それでも、納期だけは変わりませんでした。

時間だけが過ぎ、残り期間が短くなりました。

情報が届いた後は、受注側が無理をします。

顧客側の遅れが、現場の残業へ置き換わりました。

着手条件が整っていないのに納期だけが残るという、不合理な状況でした。

納期直前に要求が具体化した

作業量を理解していない顧客もいました。

難易度や必要工数が共有されていませんでした。

納期の一週間前になって、要求が具体化しました。

その時点から始めても、通常勤務では終わりません。

要求を出す側には、簡単な追加に見えます。

実際には、大きな手戻りになる場合があります。

遅い要求変更の負担は、現場へ集中します

未経験分野でも受注されてしまった

私には、経験のない分野もあります。

しかし、上司は私ならできると考えました。

経験の有無や学習時間は確認されませんでした。

受注した後に、私が何とかする前提でした。

未経験なら、調査時間や経験者の支援が必要です。

その条件を無視すれば、炎上しやすくなります。

能力への期待と無計画な丸投げは別物です。

炎上案件を断れない本当の理由

以前は、自分の意志が弱いと思っていました。

しかし、断れない理由は性格だけではありません。

生産額と年収が下がるのが怖かった

案件を断れば、自分の生産額が減ります。

生産額が減れば、年収も下がると思いました。

家族の生活や教育費を考えると、不安になります。

無理な仕事でも、受ける方が安全に見えました。

ただし、体調を崩せば収入どころではありません。

働けなくなれば、家族への影響も大きくなります。

目先の生産額を守り、生活全体を危険にさらしていました

「あなたしかできない」に弱かった

上司から、私にしかできないと言われました。

その言葉は、承認欲求を強く刺激しました。

必要とされているように感じたからです。

自分がやらなければ、他に人はいませんでした。

そのため、俺がやるしかないと思いました。

今では、うまく利用されたと感じています。

本当に必要な人には、支援や権限も必要です。

責任だけを渡すことは、信頼とは違います

周囲に迷惑をかけると思った

自分が断れば、誰かが困ると考えました。

他に対応できる人がいない案件もありました。

責任感が強い人ほど、ここで断れません。

しかし、人員を確保するのは会社の役割です。

一人の自己犠牲で維持する体制は長続きしません。

会社の人員不足まで、個人が背負う必要はありません

上司から見放されるのが怖かった

次の仕事が来なくなる不安もありました。

上司との関係が悪くなるとも思いました。

評価が下がり、居場所を失う不安もありました。

無責任な人だと思われるのも怖かったです。

しかし、後から考えると気にするだけ無駄でした。

仕事が来るかは、顧客の意向にも左右されます。

上司だけで決まるものではありません。

さらに、私を利用しようとする上司でした。

その人からどう思われても、意味はありません。

自分を守らない上司の評価を、気にしすぎていました

炎上案件を断れない私に起きた生活の変化

炎上案件の影響は、職場だけで終わりません。

生活の余白が少しずつ失われていきました。

食事が毎日外食になった

スーパーへ行く時間がありませんでした。

料理をする余裕もなくなりました。

そのため、食事は外食ばかりになりました。

食費が増え、生活のリズムも崩れました。

仕事に時間を奪われると、暮らしが雑になります。

残業の代償は、残業時間だけではありません

育児を妻に任せきりにした

長女が小さかった頃も、仕事に追われていました。

夜泣きへの対応は、妻に任せきりでした。

夜間の授乳も、妻が対応していました。

妻からは、もっと育児を手伝ってほしいと言われました。

仕事を頑張ることが家族のためだと思っていました。

実際には、家族へ負担を移していました。

仕事の責任を果たす代わりに、家庭の責任を放置していました

過呼吸で病院を受診した

ある日、仕事中に呼吸が苦しくなりました。

手足がしびれ、視野も狭くなりました。

椅子に座り続けることもできませんでした。

その後、病院を受診しました。

そこで初めて、限界を超えていたと分かりました。

上司に尽くしても、報われませんでした。

土日を潰して提案書を書いたこともあります。

それでも、仕事を取れない時期が続きました。

努力しても、収入アップにはつながりませんでした。

体を壊してまで尽くしても、会社は人生を守ってくれません

体調に異変がある場合は、医療機関への相談が必要です。

医療機関は、厚生労働省の医療情報ネットからも検索できます。

炎上案件を断れない状況から抜ける3つの準備

私は、断る勇気だけを鍛えたわけではありません。

断った後も困らない環境を作り始めました。

準備1.会社への依存を弱める

最初に、家計と固定費を見直しました。

生活満足度を下げない支出削減を進めました。

同時に、長期目線で資産形成も始めました。

目的は、短期間で利益を得ることではありません。

収入が少し減っても慌てない状態が目的でした。

案件を一つ断っても、生活は破綻しません。

そう思えるだけで、判断は変わります。

家計の余白は、仕事を断るための精神的な余白になります

関連記事として、固定費削減で会社員の拒否権を持った実体験でも詳しく書いています。

家計と人間関係の関係は、家計管理で会社の人間関係を軽くした話も参考になります。

準備2.引き受ける条件を言葉にする

次に、自分の得意不得意を整理しました。

受けられる業務範囲も言葉にしました。

整理には、ChatGPTも活用しました。

未経験分野では、学習時間が必要です。

経験者の支援が必要な場合もあります。

誰とチームを組むかも重要な条件です。

納期、役割、人員、支援体制を確認します。

条件が不十分なら、受注前に伝えます。

仕事を断る前に、引き受けられる条件を明確にしました

専門外の仕事を受ける判断については、無理なく働くために考えたことにもつながる内容です。

準備3.会社以外の逃げ道を調べる

転職や副業についても調べ始めました。

今すぐ辞めるためではありません。

今の会社だけが全てではないと知るためです。

選択肢が見えるだけで、不安は小さくなります。

部署異動も、現実的な方法の一つです。

体に異変が出た場合は、医療機関を頼れます。

医師の判断で、休職が必要な場合もあります。

休職制度の条件は、会社ごとに異なります。

就業規則や社内制度の確認が必要です。

健康を壊してまで、会社に居続ける必要はありません

会社員としての逃げ道については、強くなれない会社員の現実的な生存戦略でも整理しています。

炎上案件を断れない私が、実際に断った方法

過去に、仕事をしない人と組んだ経験があります。

その人は、自分の作業をこちらに押し付けました。

同じ相手と再び組めば、炎上すると分かっていました。

そこで、上司にはっきり伝えました。

「その人と同じチームなら引き受けません」

過去に起きたことも、具体的に説明しました。

上司の返事は、「わかった」の一言でした。

その後、同じチームになることはありませんでした。

断る前は、関係悪化を強く恐れていました。

実際には、想像した問題は起きませんでした。

上司には、わがままだと思われたかもしれません。

それでも、無駄な苦労を避けられました。

精神的に楽になり、私生活の時間も増えました。

明確に断ったことで、初めて状況が変わりました

炎上案件を断る前に条件交渉をする

すべての案件を断れるわけではありません。

会社員である以上、多少の無理もあります。

そのため、受注前の相談が重要です。

受注後では、選択肢が少なくなります。

受注前なら、条件を変えられる可能性があります。

必要なスキルを持つ人を入れてほしい。

この担当者との組合せでは受けられない。

調査期間がなければ品質を確保できない。

納期と役割分担を先に決めてほしい。

こうした条件は、早めに伝えるべきです。

断ることより、炎上条件を受注前に潰す方が現実的です

職場のトラブルを社内で相談できない場合は、厚生労働省の総合労働相談コーナーという外部相談先もあります。

同窓口では、職場のトラブルに関する相談や、

解決に向けた情報提供を行っています。

相談すらできない上司もいるでしょう。

その場合は、異動や転職も検討対象です。

環境を変えることも、働き続けるための方法です。

炎上案件を断れない人に伝えたいこと

炎上案件を断れない原因は、弱さだけではありません。

収入、評価、責任感が判断を縛ります。

承認欲求を利用される場合もあります。

だから、断り方だけを覚えても不十分です。

断った後に困らない準備が必要です。

家計の余白を作り、条件を言葉にします。

会社以外の選択肢も調べておきます。

体に異変が出たら、医療機関を頼るべきです。

会社のために健康を失う必要はありません。

私に必要だったのは、強い性格ではありません。

断っても人生は終わらないという実感でした

炎上案件から距離を取ることは、逃げではありません。

仕事と家族生活を守るための現実的な判断です。

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