「土日仕事が辛い」と感じながら、私は長い間、働き方を変えられませんでした。会社から命じられた休日出勤ではなく、自分で請け負った仕事だったからです。
収入を増やし、会社の外でも通用する専門性を身に付けたいと思っていました。ところが、その選択が家族と過ごす土日を少しずつ奪っていきました。
特に後悔しているのは、子どもから遊びに誘われても、何度も断ったことです。子どもが一緒に遊びたいと言う時間には期限があります。
この記事では、土日仕事を減らすため、私が実際に始めた三つの準備を紹介します。転職論ではなく、仕事量と生活を管理した具体策を中心にまとめます。
土日仕事が辛いのに、自分で選んだ仕事は断りにくかった
当時の私は、平日の朝から夜まで、派遣先で担当業務をこなしていました。請負業務に使えるのは、平日の夜間と土日だけという生活でした。
派遣業務だけでは十分な収入を得にくく、新しい専門性も身に付きませんでした。そこで、専門的な経験と追加報酬を得られる案件を自分から引き受けました。
請負案件を無事に納品できれば、受注金額に応じた報酬が支給されます。反対に、納品できなければ、費やした時間に関係なく報酬はゼロでした。
休日手当や残業代が出る仕事ではなく、成果物だけで判断される仕組みでした。働いた時間よりも、最後まで納められるかがすべてだったのです。
担当者は私一人で、作業を指示したり助言したりする上司もいませんでした。調査、判断、計算、説明を自分の責任で進めました。
自分から引き受けた以上、最後までやり切らなければならないと思っていました。責任感が、休むことへの罪悪感に変わっていたのだと思います。
会社員としての働き方そのものに悩んだ経緯は、会社員に向いていないと感じる40代へでも整理しています。
土日仕事が辛い生活は、朝7時から深夜まで続いた
請負案件の作業期間は六月から翌年二月まで続き、土日は在宅勤務に充てました。朝七時から深夜零時まで、実働十二時間ほど働く日もありました。
会社へ出勤していなくても、生活全体を仕事に支配されている感覚がありました。朝起きて最初に考えるのは、その日の進捗でした。
食事や家事で席を離れていても、頭の中から仕事が消えることはありませんでした。休憩中まで、遅れを取り戻す方法を考えていました。
平日は派遣先の仕事で埋まっており、請負業務へ使える時間は限られていました。土日に休めば納品できないという焦りが強くなりました。
自宅にいるため家族の姿は見えますが、一緒に過ごすことはできませんでした。近くにいるのに応えられない苦しさは、在宅勤務ならではでした。
子どもと遊べなかったことを最も後悔している
土日仕事によって最も後悔しているのは、子どもと外で遊べなかったことです。「一緒に遊ぼう」という誘いを、仕事を理由に断りました。
家族が出掛ける準備をしている横で、私だけ作業部屋へ残る日もありました。目の前の納期を優先し、戻らない休日を手放しました。
一緒に外出できても、作業の遅れが気になり、心から楽しめませんでした。身体は家族といても、気持ちは仕事に残ったままでした。
夜には、子どもたちから一緒に寝たいと言われることもありました。それでも、寝かしつけを断り、作業部屋へ戻っていました。
当時は納品のために仕方がないと思いましたが、今では強く後悔しています。同じ年齢の子どもと過ごす機会は取り戻せません。
買い物や料理まで、仕事時間を増やす手段になった
土日の買い物や料理は、本来であれば私が担当することの多い家事でした。しかし、料理の時間まで仕事へ回すようになりました。
近所のショッピングモールへ行き、フードコートで外食する日が増えました。弁当で準備と片付けを短く済ませる日も多くなりました。
便利な外食を楽しむのではなく、作業時間を確保するための選択でした。生活の判断基準が、すべて仕事中心になっていました。
家族と食事をしていても、次に確認する資料や計算内容を考えていました。返事はしていても、会話の内容が頭へ入りませんでした。
同じ場所にいるだけでは、家族との時間を確保したことにはなりません。気持ちを仕事から離す時間も必要だと、後になって分かりました。
土日仕事をやめられなかった三つの事情
第一の事情は、平日の派遣業務だけでは十分な収入を得にくかったことです。請負案件は、収入と専門経験を同時に得る機会でした。
第二の事情は、請負案件の担当者が自分一人しかいなかったことです。遅れた作業を引き継ぐ人も、相談できる上司もいませんでした。
第三の事情は、成果物を納品できなければ報酬を受け取れなかったことです。何百時間働いても、納品失敗なら収入になりません。
仕事量だけでなく、収入、専門性、責任、納期への不安が重なっていました。単なる気合いや時間術では解決しない問題だったのです。
そのため、仕事を速く終わらせる工夫だけでなく、受注前の仕組みから変えました。生活を守る条件を先に決めることが必要でした。
土日仕事が辛い私が始めた準備1|生活の余白をつくる
最初に行ったのは、生活費と固定費を見直し、家計の余白を増やすことでした。仕事を断れない背景には、収入が減る不安がありました。
毎月いくらあれば生活できるのかを確認し、必要性の低い支出を整理しました。必要額が見えると、受注すべき仕事の基準も変わります。
私が固定費を見直した経緯は、固定費削減の記事でも詳しくまとめています。家計の余白は、会社への依存を弱める土台になりました。
そのうえで、将来へ備えた資産運用を始め、ブログやせどりにも挑戦しました。数年後に夜間や土日仕事を断れる選択肢を増やすためです。
ただし、副業や資産運用を始めれば、すぐに心が軽くなるわけではありません。結果が出ない時期には、別の焦りやストレスも生まれます。
収益だけを追えば、請負仕事が副業へ置き換わるだけになってしまいます。本当にやりたいことへ使う時間を残すことを忘れないようにしています。
準備2|土日の時間を安売りしない見積もりへ変える
次に、平日の夜間や土日に請け負う仕事の見積もり方法を見直しました。私の場合は、一人日十万円を基準に計算しています。
これは一般的な適正単価を示すものではなく、私自身が割に合うと考えた基準です。家族との休日を使うなら、安い条件では受けないと決めました。
受注金額が五百万円なら、五十人日の仕事として考えます。一人日を八時間とし、納品までに使える総作業時間を四百時間と見積もります。
さらに、仕様書の各作業項目へ時間を割り当て、毎日の実績をExcelへ記録しました。どの作業が予定を超えたかを数字で確認できるようにしました。
時間内で成果を出せない見込みなら、簡単に実施できる代替案を考えました。品質と納期への影響を整理し、早い段階で顧客へ相談しました。
すべてを黙って抱え、最後に納期を守れなくなる方が大きな問題です。使える時間を共有すれば、現実的な選択を話し合えます。
この方法を徹底した結果、平日の夜間と土日の仕事時間は約六割減りました。見積もりが、家族の時間を守る境界線になりました。
準備3|一人で背負うことになるチームを避ける
最後に見直したのは、請負案件へ参加するメンバーの確認方法でした。リーダーになれば、成果物全体の納品責任を負います。
必要な経験が不足していれば、私が作業を巻き取り、教育する可能性があります。予定外の負担は、夜間や土日へ集中します。
そこで、案件を引き受ける前に、予定メンバーの業務経歴を確認しています。担当作業に必要な知識と経験があるかを見るためです。
学歴だけで能力を決めるのではなく、対象業務を期限内に進められるかを確認します。人物評価ではなく、業務と役割の適合性を判断しています。
体制的に難しい場合は、そのまま進めるのは難しいと上司へ伝えます。最後に自分が全部巻き取る働き方を避けるためです。
無理な案件を断る準備については、炎上案件を断れない会社員へでも紹介しています。受注前に条件を示すことが、最も負担を減らします。
現在は日曜日を仕事へ渡さないようにしている
現在も、仕事から完全に解放された生活になったわけではありません。平日は深夜0時頃まで働き、土曜の午前も仕事をしています。
それでも、日曜日は仕事から完全に離れる時間として確保できています。土日の両方を朝から深夜まで使う状態は終わりました。
家族との外出、料理、買い物の時間は増えましたが、副業も始めています。自由時間が劇的に増えたわけではないのが正直な実感です。
仕事で疲れ切り、苛立ちが止まらないときは、二日から三日ほど休みます。限界を超える前に、意識して仕事から離れます。
無理なく働くための考え方は、無理なく働くためにでも整理しました。収入や評価より、自分の時間を守る基準を持つようにしています。
時間の使い方を見直す際は、Asanaのタイムマネジメント解説も参考になります。仕事と私生活の境界線を作る視点が整理されています。
土日仕事が辛いなら、失っている時間も記録する
土日仕事が辛いと感じても、すぐに仕事を辞められる人ばかりではありません。収入や責任が絡むため、簡単には手放せません。
だからこそ、まず仕事へ使った時間と、得られた報酬を記録してみてください。同時に、その仕事で諦めた家族の予定も振り返ります。
数字にすれば、本当に続ける価値がある仕事なのかを判断しやすくなります。曖昧な我慢を、条件交渉の材料へ変えられます。
私は生活費、見積もり、人員体制を見直し、夜間と土日の負担を減らしました。完全な自由より、まず守る一日を決めました。
子どもが一緒に遊びたいと言ってくれる期間は、永遠には続きません。仕事の納期と同じように、家族との一日にも期限があります。
すべてを一度に解決できなくても、以前より悪化させない選択はできます。家族との時間を守る準備は、仕事を辞める前から始められます。
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※本記事は、筆者個人の経験や考え方をまとめたものであり、個別の投資助言、金融商品の推奨、住宅ローン等の契約判断を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、住宅ローンや家計管理の適切な判断は各家庭の状況によって異なります。重要な判断を行う際は、公式情報や専門家の意見も確認し、ご自身の責任で判断してください。

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