住宅ローン残高より運用資産が多くなった時の安心感

住宅ローン

住宅ローンの残高より運用資産が多くなると、かなり安心感があります。ただし、それは単に「いつでも一括返済できるから安心」という話だけではありません。私にとって大きかったのは、お金の不安が少し減り、仕事への焦りが弱まり、家庭の空気にも余裕が出てきたことです。

わが家が住宅ローンを組んだ当初の借入額は、約2,280万円でした。現在の住宅ローン残高は約1,830万円です。一方で、運用資産も住宅ローン残高と同じ程度まで積み上がってきました。さらに、運用資産とは別に生活防衛資金も確保しています。

つまり、今すぐ一括返済しようと思えば、住宅ローンを完済することはできます。それでも、私は今すぐ繰上返済するつもりはありません。住宅ローンを消すことよりも、手元資金を残し、教育費や老後資金に備えることを優先したいからです。

この記事では、住宅ローン残高より運用資産が多くなった時に感じた安心感について、私自身の体験をもとに書いていきます。

一つの壁を越えた感覚があった

運用資産が住宅ローン残高に近づいてきたとき、私は一つの壁を乗り越えたような感覚がありました。

もちろん、それで完全に安心できたわけではありません。子ども2人の教育費はこれから本格的に必要になりますし、老後資金もまだ十分とは言えません。だから、もう仕事を頑張らなくていいとは思っていません。

それでも、数年前に比べると、何が何でも仕事で結果を出して、給料やボーナスを上げなければならないという焦りはかなり減りました。以前は、お金の不安が仕事への焦りにつながっていました。もっと稼がなければならない。評価されなければならない。嫌な仕事でも抱え込まなければならない。そんな気持ちが強かったと思います。

しかし、住宅ローン残高と同程度の運用資産が見えてくると、「会社にしがみつくしかない」という感覚が少し弱くなりました。この変化は、自分にとってかなり大きなものでした。

心の余裕は家庭の空気にも余裕が出る

住宅ローン残高より運用資産が多くなることは、数字上の安心感だけではありません。私にとっては、心の余裕にもつながっています。

お金がないと、仕事に対して焦りが出ます。無理な仕事でも断りにくくなり、夜間や土日にまで仕事を詰め込みやすくなります。そして、仕事で余裕がなくなると、家族との時間も削られます。それだけではなく、自分に余裕がないせいで、家族に辛く当たってしまうこともあります。

お金の不安は、家計だけの問題ではありません。家庭の空気にも影響します。運用資産が増えたことで、家族に無理をさせずに済みそうだと思えるようになりました。以前よりも、毎月の食費を細かく抑えるように妻に意識してもらう機会も減りました。その結果、お金のことで妻と喧嘩する機会も劇的に減りました。

これは、資産形成を続けてきて本当に良かったと思う部分です。


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住宅ローン残高より運用資産が多いと仕事の判断も変わる

運用資産が増えてきて、実際に仕事の仕方も少し変わりました。以前より、夜間や土日の仕事を減らすようになりました。炎上案件も、できるだけ抱え込まないようにしています。

もちろん、仕事をいい加減にするという意味ではありません。必要な仕事はやります。ただ、自分の時間や家族との時間を犠牲にしてまで、何でもかんでも抱え込む必要はないと思えるようになりました。

住宅ローンが重く、手元資金も少なければ、嫌な仕事でも断りにくくなります。会社の評価にしがみつきやすくなり、給料やボーナスを上げるために無理を重ねてしまいます。

しかし、運用資産が住宅ローン残高を上回るくらいになると、少しだけ違う判断ができます。無理に働いて体を壊すより、家計を守りながら長く働く方が大事ではないか。そう考えられるようになりました。

住宅ローンをすぐ返さない理由は教育費と老後資金にある

住宅ローン残高より運用資産が多くなったからといって、不安がすべて消えたわけではありません。今でも、子ども2人の教育費は心配です。老後資金も十分とは言えません。特に、これからインフレが続けば、学費も生活費も上がる可能性があります。

だから、住宅ローンを返せるだけの運用資産があるからといって、すぐに一括返済しようとは思いません。今の私には、住宅ローンを返すよりも、教育費や老後資金に備えるための資産を残しておく方が合理的に感じます。罪悪感や迷いはありません。

住宅ローンを完済すれば借金はなくなります。しかし、手元資金が大きく減れば、別の不安が生まれます。私にとって大事なのは、住宅ローンだけを消すことではありません。家族の将来に備えながら、家計全体の余白を残すことです。


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住宅ローンを背負いすぎなかったことが一番大きい

運用資産が住宅ローン残高を上回る安心感を得られた一番の理由は、住宅ローンを背負いすぎなかったことだと思います。もちろん、NISAを続けたことも大きいです。車を持たない生活や、見栄の支出を避けてきたことも効いています。生活防衛資金を運用資産とは別に確保していることも、安心感につながっています。

しかし、最初に住宅ローンを背負いすぎていたら、ここまでの安心感は得られなかったと思います。家を買うときは、どうしても見栄が出やすいです。もっと広くて駅にも近くて見栄えのする家がいい。その気持ちは分かります。

しかし、見栄で高すぎる家を買うと、逃げ場がなくなります。住宅ローンの返済が重くなれば、嫌な仕事でも断れません。会社にしがみつくしかなくなります。家族にも節約を強く求めざるを得なくなります。

だから、これから住宅を買う人には、借りられる金額ではなく、返しながら家計に余白が残る金額で考えてほしいです。

住宅ローンを背負いすぎないことは、将来の安心感を作るための大事な判断です。


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住宅ローンに支配されない家計を作るために必要なこと

住宅ローンに人生を支配されすぎないためには、投資だけでなく家計管理も重要です。毎月の固定費を抑える。生活防衛資金を確保する。教育費や老後資金を別枠で考える。見栄の支出を増やさない。こうした地味な判断の積み重ねが、長期的な安心感につながります。

また、お金の仕組みを学ぶことも大切です。FP3級の資格取得をとおして税金、社会保険、保険、年金、住宅ローン、投資の基本を知るだけでも、漠然とした不安は少し減ります。

投資で大きく勝つことより、家計が簡単に崩れない状態を作ることの方が、会社員にとっては現実的な防御策になる場合があります。

まとめ:住宅ローン残高より運用資産が多い安心感は大きい

住宅ローン残高より運用資産が多くなると、安心感はかなり大きいです。私にとってそれは、単に住宅ローンを返せるという安心だけではありませんでした。お金の不安が減る。仕事への焦りが弱まる。夜間や土日の仕事を減らせる。家族に無理をさせずに済む。お金のことで妻と喧嘩する機会も減る。こうした変化が、自分にとっては大きかったです。

もちろん、教育費や老後資金の不安はまだ残っています。だからこそ、住宅ローンをすぐに完済するのではなく、手元資金を残しながら家計全体を守りたいと考えています。この安心感を得るために一番大事だったのは、最初から住宅ローンを背負いすぎなかったことです。見栄で高すぎる家を買うと、逃げ場がなくなります。会社員として強くなれないなら、家計を強くすればいい。住宅ローンに人生を支配されすぎないためにも、家計に余白を残すことが大事だと思います。

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※本記事は、筆者個人の経験や考え方をまとめたものであり、個別の投資助言、金融商品の推奨、住宅ローン等の契約判断を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、住宅ローンや家計管理の適切な判断は各家庭の状況によって異なります。重要な判断を行う際は、公式情報や専門家の意見も確認し、ご自身の責任で判断してください。

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